神式の葬儀

 

よく仏教と神道の違いがわからないという方もいますが、まったく違うものです。

前者はお寺で、後者は神社が関係するものとなります。

最近では神式での葬儀は増加傾向にありますが、その理由としては費用の安さというところも1つの原因かもしれません。

今回は神式での葬儀の特徴について紹介しておきたいと思います。

 

祝詞が読経の代わり

 

仏式の葬儀では僧侶の方はお経を唱えてくれます。

しかし神式では祝詞というものに代わります。

祝詞は言霊と言われる効果のあるもので、他にも七五三などでも祝詞は唱えられます。

お経では主に故人の冥福を祈るという意味合いですが、祝詞は故人とともに子孫の繁栄を祈るという効果となっていて若干意味が違います。

神式では故人はその家の守護神となり子孫を守るとなります。

いいかえれば仏式では転生をスムーズにさせることが葬儀の目的で、神式では神になるのが目的といっても良いでしょう。

祝詞をそばで聞いていると心が晴れてくるような印象を受ける人も多いと思います。

 

費用は仏式よりも安い

 

お布施という言葉を聞いたこともあると思います。

お寺に収める葬儀費用で、その内容は葬儀での読経や戒名代となっています。

神式では玉串料と言われるものを収めるのですが、簡単にいえばお布施よりも安くなることが多いと思います。

お布施の金額のみよりますが、だいたい半額以下になるのではないかと思います。

この点、キリスト教の葬儀と同様です。

 

参照

キリスト教の葬儀は安くすむのは本当か?

 

焼香と線香はない

 

仏式ではこの両者はかなり重要なウェートを占めます。

線香は故人の霊に届けて、霊が迷わないようにするという意味があります。

(火で霊やあの世に届けるという機能があります)

一方で神式では焼香と線香は使用しません。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)と言われる木を用います。

葬儀においてこの玉串奉奠を用いて喪主以下の参列者は祈ることが大きな違いです。

当然焼香と比べて知らない方は多いと思いますが、事前に神官の方に教えてもらうことができます。

 

斎場は神社ではない

 

仏式ではお寺で葬儀をすることもあります。

これはもともとお寺の本堂自体が供養の機能があるからです。

 

参照

葬儀を行うべき場所はどこか?

 

しかし神式での葬儀では神社で葬儀をすることはまずありません。

通常は自宅や、貸斎場で行うこととなります。

よく使用されているのは葬儀社の貸斎場などといえます。

 

神式では戒名はない

 

上記で費用は安いと紹介しました。

その理由の1つとしてはこの戒名がないこともあります。

仏教では死後に戒名をつけますが、その費用もお布施の中に入っています。

しかし神式では戒名というものはありません。

 

神式では法要もない

 

また仏式では

 

  • 葬儀
  • 初七日
  • ふた七日
  • み七日
  • 49日

 

というように法要が続きます。

しかし神式では法要はありませんので、葬儀と火葬で終わりとなります。

一応五十日祭というものがあり、これまでは忌中とされます。

ちょうど仏教でいう49日と同じような感じです。

自宅に葬儀後に神棚を設置しますが、この50日間は扉を閉めて白紙を貼ります。

そして祈りに専念し、50日が明けると紙をとり神棚の扉を開けることになります。

これで忌中が明けたとなります。

 

神式は香典は特に違いはない

 

香典については特に違いはありません。

一定以上の金額となれば香典返しをしていくなども同じです。

 

参照

葬儀での香典返しの相場はどの程度?

 

参列者が香典を渡す際には表に「御玉串料」と表記します。

 

神式葬儀に慣れている葬儀社は少ない?

 

最近人気ではありますが、

 

「神式葬儀はまだ行われることも少なく、慣れている葬儀社は少ない」

 

といえます。

この点キリスト教の葬儀と同じですが、葬儀社選びは特に重要といえます。

事前相談と見積もりを複数の葬儀社に行うことで、神式葬儀を満足いく形で行えるようにするべきといえるでしょう。

 

参照

葬儀社に事前相談で伝えるべきこと

生前に葬儀の見積もりをするメリット

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安く満足の行く葬儀にする方法