もともとその家には宗教は決まっているはずです。
原則としてその宗教で葬儀を行うこととなりますが、最近では家の宗教にこだわらずに自由に葬儀の宗教を選ぶという傾向もあります。
また無宗教形式での葬儀も増えてきているのも傾向としてあるといえるでしょう。
葬儀となるとまずどの宗教で行うべきかということも1つの関心事ではりますが、結論からいいますとどの宗教でも自由に決定すれば良いとなります。
読経を嫌って仏教での葬儀を敬遠する人もいますし、また宗教そのものを敬遠して自由葬にする人もいます。
これは宗教による費用の高額化や、また宗教に価値を感じなくなった人が増えたことなどが理由にあると思います。
宗教における葬儀での役割といえば、読経、そして法要での読経、そして埋葬というように各場面での読経による故人の弔いという意味があります。
しかしこのことに価値観を感じないのであれば、すべてをやめて葬儀社とだけ契約をして、あとは自分たちで埋葬や納骨を行うことも可能ともいえるでしょう。
仏式での葬儀
割合は減少傾向にあるといえますが、それでも最も多いのが仏式です。
伝統的に日本では仏教が流布していて、その形式で葬儀をすることが多いです。
まず必要なことは
- 故人の菩提寺
- 宗派
について確認することです。
別の記事「エンディングノートの書き方 7つの書くべきこと」にも紹介していますが、本籍地などとともにこの宗派を知っておくことも喪主としては重要なことといえます。
もし菩提寺があれば、基本的に葬儀の際にはその菩提寺に連絡をします。
しかし喪主が行うのではなく、契約をした葬儀社に菩提寺を伝えておけば適切に連絡をしてくれるはずです。
仏式での葬儀での特色はやはり読経にあります。
この読経には霊を慰めるという効果があります。
供養し納得してあの世に行き、という作法と考えます。
また戒名も授けられるのも特徴といえるでしょう。
費用としてはお布施を収めることになります。
神式での葬儀
神道系の葬儀となります。
仏式では読経と紹介しましたが、神式では祝詞の奏上が行われます。
読経とも似ているように聞こえるかもしれませんが、意味合いが違います。
故人を慰める読経と違い、この祝詞では故人を子孫を守護する存在とするという意味合いがあります。
神式では玉串料を収めますが、一般的にはお布施よりも安く、ここから神式の人気が高まっているといわれています。
神式では菩提寺とは違って誰でも依頼することもできます。
参照
キリスト教式での葬儀
この場合、実際には葬儀ではないともいえます。
というのもキリスト教では看取りから儀式がスタートします。
ですので亡くなった後に連絡する仏教や神道とは違い、危篤時には事前相談をしておいた神父さんに連絡をしなければいけません。
参照
自由葬での葬儀
最近顕著に増加傾向にあるのがこの無宗教式の葬儀です。
読経や祝詞のありがたみも感じなくなった方は故人の個性に沿った葬儀を自由に行えるというところに魅力を感じて自由葬を行うことが多くなっているようです。
例えば読経などをまったくせずに、音楽(Jポップなどもあり)をずっとかけているような葬儀もあります。
これは音楽葬といわれるものですが、基本的に決まりはありません。
音楽以外にも故人の生前の趣味を葬儀に取り入れるというところが最大の特徴といえます。
自由であるのがメリットですが、それは逆にデメリットとなることもあります。
というのも決まりがないので、「どう故人の個性に沿った葬儀にするのか?」といった企画力が必要となるからです。
そのためどの葬儀社を選ぶのか?ということは他の葬儀よりも一層重要となります。
費用の見積もりとともに、余命宣告を受けた時点で事前相談といって葬儀社を選ぶという作業が欠かせない葬儀ともいえます。
以下のページにも紹介していますが、時間的に余裕を持って複数の葬儀社の提案する葬儀内容を故人の人生と照らしてふさわしいものかどうかをよく吟味して欲しい葬儀といえます。
参照
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