家族葬とともに最近では行われることも多くなっているようです。
しかし結論からいいますとまず行うべきではないと考えます。
今回は直葬の現実について紹介しておきたいと思います。
直葬とは何か?
簡単にいえば
「葬儀もまともにせず死亡場所から火葬場まで直接搬送し、そのまま火葬すること」
というのが直葬といわれます。
以前はこの直葬とは身元がわからない方や、行き倒れの方などを警察が公費で行うものとされてきました。
しかし家族による葬儀も変化し、家族や親族といった方がいても直葬が行われることも出てくるようになりました。
経済的な理由もあってこのような方式を採用する方もいますが、このような場合のメリットとしては費用面があります。
簡単にいえば葬儀をするよりもはるかに安く、トータルで20万円程度(もっと安く済むこともあります)で済むこともあります。
初七日なども一切しないので、余計に費用も安くできるというところもあるのです。
なぜ直葬は行ってはいけないのか?
上記の直葬の定義を見てもらうとわかりますが、見送りの時間もほとんどありません。
火葬場に着き、ほんの数分で火葬が始まりますので、遺体と体験できたりする時間もほんの数分といったところになります。
故人といろいろな思い出もあったと思います。
またお世話になったと思います。
しかしそんな感謝の気持ちも伝えることもできず、家族や知人などにも対面もできずまるで物のように火葬場の扉は閉まります。
そして気がつくと「葬儀」は終わり、遺体もその後二度とお目にかかることもできません。
直葬をした方は数年後に後悔することもあります。
「なぜもっとちゃんと葬儀をしてあげられなかったのか?」
しかしこのときにはすでに後悔しても意味はありません。
現在は葬儀に費用をかけられない時代
たしかに今は厳しい時代かもしれません。
有期雇用の増加、労働時間の増加、兄弟の数の少なさ、所得の減少、介護期間の長期化など経済的に苦しい方は多いと思います。
参照
特に介護期間の長期化では介護疲れも毎日どこかで起っていることであって、精神的にも経済的にも疲労をしている方も多いです。
直葬では費用が安いと紹介しましたが、何も直葬だけが費用が安いというわけでもありません。
他にもいくつか方法はあります。
たとえば
- 家族葬をする
- 生活保護受給者の場合、葬儀費用も公費から出る
- 事前相談を葬儀社にしておくことでたとえば30万といった予算の中で適切な葬儀をしてくれるところもある
といったものです。
二度とない葬儀ですから、直葬だけは後々のことも考えてなるべく避けたほうが良いと考えます。
参照
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