両者は家族という場合が多いと思いますが、金銭感覚も含めて考えなども当然違ってくることは多いです。
今回は故人と喪主とで考えが違った場合に、どちらを優先するべきかについて紹介しておきたいと思います。
葬儀とは何のために行うものか?
この問題を考えるためにはまず考えるべきことがあると思います。
それは
「葬儀は何のために行うべきなのか?」
ということです。
参照
諸説はありますが、私は上記のページにも紹介しましたが、「故人の人生の卒業」という意味があるのではないかと思います。
この意味で考えれば、「故人の意思を最大限に尊重するべき」ということもいえるのではないかと思います。
人生の卒業ということで、今回の人生では本当に最後のこととなります。
多少疑問に感じることも喪主としては当然あるのですが、まずは故人の意思に沿ってあげるということが良いのではと思います。
故人の意思に沿えないこともある
しかしそうもいかないこともあるのが葬儀です。
というのも費用が大きいもので、何でも希望を叶えてあげるというわけにもいかないこともあります。
最近ではエンディングノートなどで故人が自分の葬儀についての希望を記載して残すことは多いです。
多くは葬儀に費用をあまりかけないようになどとなっているのですが、まれに予算と合わない葬儀の希望となっていることもあります。
このような場合には、故人に貯金があればそこから捻出してでも行うべきかもしれませんが、そうではない場合にはやはり喪主の状態も勘案して葬儀を決めなければいけません。
参照
特に最近では高齢となってくると
- 介護
- 老人ホームに入居
- 葬儀
とこの一連の費用は現役世代に相当にきついものとなってもいます。
参照
やはり喪主には葬儀後にも生活をしていかないといけないという事情はあるので、喪主の状態次第で希望は可能な限りで考えていくということも仕方はありません。
宗教と故人の意思
葬儀の規模とともに出てきやすいこととして
「故人と喪主とで宗教への考えが違う」
ということです。
個人的にはやはり故人の意思を尊重してこの宗教も考えるべきだとは思います。
しかしもし金銭的な問題で故人の希望する宗教での葬儀や埋葬ができないなどということであれば、そこまで宗教にこだわらずに喪主の考えや可能かどうかで判断することもやむを得ないと思います。
埋葬する場所での考えの違い
後はお墓をどこにするのか?といったことも意思に違いも出てきやすいと思います。
普通は問題ともならずに、埋葬するべきお墓に埋葬するとなります。
しかし生前から心理的に距離感があったり、またトラブルをかかえているとそう簡単に自分と同じお墓に入れたくないとも思うものです。
この場合、まずは喪主自身の考えとともに、家族や親戚にも考えを聞くと良いと思います。
喪主の考えを尊重もしたいところですが、生前の経緯もあり、そう簡単に喪主としては故人の意思に賛同できないこともあるでしょう。
お墓での埋葬を避けたいと思っても、法律的な問題もあり、勝手にお墓以外に埋葬をすると遺体遺棄といった犯罪となることもあります。
またお骨となっても適当にその辺に撒くということも違法となる可能性も高く、無難には自然葬の法人に依頼をしてお墓以外に埋葬をしてもらうということが最も良いと思います。
参照
「遺体をお墓以外の場所に許可なく埋めることは何の問題があるのか?」
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