昭和時代の親や祖父母を知っている現代の日本人にとってお金をかけない葬儀もどうかと疑問に感じることはあるかもしれません。
この問題については日本の風習や国民性も関係する原因があるといって良いのかもしれません。
右へならえの日本人の特性
みなさんもネットを使用することがあると思います。
ネットでどのようなことを調べるでしょうか?
たとえば面白いデータがあって、日本人の検索と外国人の検索というのは傾向が違うようです。
たとえばある商品Aがあったとします。
このときに日本人がよく検索するキーワードとして
「商品A 口コミ」
といったような検索が大きな割合を占めるといわれています。
他にも評判、効果、デメリットなども多い検索といわれています。
このような傾向は世界的に日本人に特に多いと言われていますが、これは日本人の横並び意識といいますか、他の人や世間ということを意識する傾向といって良いのかもしれません。
葬儀も同様で、何となく他の人の葬儀にかける費用が知りたいとか相場を知りたいという傾向は顕著にあります。
参照
しかし個人的には他の人の葬儀費用はどうでも良いことで、自分の予算や心を基準に葬儀予算は決めれば良いと思います。
安い葬儀と世間体
最近では葬儀費用も下がりつつあります。
たとえば
- 家族葬
- 一日葬
- 直葬
といったような葬儀も出てきていて、これらは参列者を制限したり、儀式を省略したりして費用を下げるという趣旨のものです。
参照
最近では直葬はともかくとして家族葬や一日葬はかなり浸透しているので、そこまで特異に思われることは少ないでしょう。
個人的には家族葬や一日葬で十分ではないかと思います。
これらで葬儀をすればケースにもよりますが、30万程度から50万以下で抑えることはできるといえます。
日本人の葬儀費用の平均が100万代後半ということと比較すれば破格の費用といっても良いのですが、都市部ほど世間体を気にしない人は多いので葬儀費用を安くすることに抵抗はない人は多いです。
地方ではまだまだ世間、近所の方、親戚といったことで安い葬儀にすることに抵抗もあるかもしれません。
葬儀の常識と日本人の状況の変化
たしかに
- お布施を支払って戒名をつける
- 墓石も一流のものを用意する
- 法事もきっちりと行いたい
- 参列者も多く呼んで盛大に葬儀をしたい
といったようなこともあり、小規模な家族葬をすれば何か物足りないという気持ちもあるかもしれません。
これは先祖から続く日本の伝統といっても良いと思いますが、世間体や風習よりも重要なことは私はしっかりと故人を見送りすることだと思います。
お金をかけるかどうかよりもどのような故人にふさわしい葬儀をするのかが重要であって、問題は葬儀の内容ではないでしょうか?
お金ではなく、葬儀の内容を考えた労力や時間がより重要ではないかと思います。
最初は小規模な葬儀で気持ちが悪いとか物足りないといった感じはたしかに人によってはあるかもしれませんが、故人にも満足してもらえる葬儀にできたという達成感がそれを打ち消す働きがあるといえるでしょう。
参照
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