実際のところ葬儀となるとまず気になるのは
「一般的にはどの程度の費用をかけるべきか?」
ということではないかと思います。
一応葬儀では日本人の平均データというものがあり、それを参考にして葬儀費用を検討しても良いかもしれません。
特にこのデータを守って葬儀費用を決定することは必要ないと思いますが、参考程度に見ておけば十分だと思います。
日本人の葬儀費用の平均
データをとって公開しているところは財団法人日本消費者協会というところです。
4年ごとに「葬儀についてのアンケート調査」というものでサンプルをとっています。
サンプルは221件の葬儀ということで、日本の葬儀数の1%のサンプルにも到達していません。
そのため偏りも当然にあると考えられます。
この財団法人のデータによれば
「日本人の葬儀費用の平均は199万(2010年度調査)」
とされています。
199万についてどう考えるべきか?
人によっては案外金額が高いと思ったかもしれません。
私も正直、ここまでの費用を葬儀にかけるべきかというとそうは思いません。
また葬儀とは費用を高額にして見栄をはるものでもなく、一番重要なことは故人を送り出すことにあります。
そのためこの199万という数字は一応頭に入れておいて、自分たちに合った葬儀を検討していけば十分ではないかと思います。
家族葬で心のこもった葬儀でどの程度の費用がかかるか?
現在は葬儀も小規模化しています。
葬儀の後も初七日、49日など法要も本当は目白押しです。
しかしそのたびに仕事も休み、費用をかけていかないといけません。
正直いって時代とそぐわない風習ともなりつつあります。
法要をやることで仕事を首になったり、いずらくなることも本末転倒ともいえ、そこまでやるべきかには疑問も残ります。
そこで現在では家族葬というものが流行しつつあります。
参照
参列者も家族や親戚の中でもごく親しい付き合いのあった人です。
法要も簡素化し、葬儀⇒埋葬と基本的には2日で終えるというパターンもあります。
そのためこのような簡素化された家族葬では費用も199万といった数字にはなりません。
多くても100万、場合によっては50万程度で済むこともあります。
何度もいいますが、費用をかけたから良い葬儀ということではなく、心をこめて故人にふさわしい葬儀を良い葬儀といいます。
費用をかけるなら天井知らずにかけることはできますが、故人が望まないことであれば意味もありません。
言い方は良くないですが、家族の自己満足ともいえるでしょう。
葬送費用も頭に入れよう
上記の199万や100万、そして50万という数字は葬儀のみです。
これ以外にも葬送費用というものが発生してきます。
参照
これは看取りから三回忌までのトータル費用のことです。
葬儀費用とはその一部にしかすぎず、葬儀本体に費用をかけると葬送費用が捻出できないことも多いのです。
たとえば葬送としては
- 自宅用の仏壇と仏具と位牌費用
- お墓の購入(お墓があれば必要ありません)
- 法要の費用(上記の三回忌までの法要)
- 相続や遺品整理の費用
などがあり、ランクやお寺などのケースにもよりますが、葬儀費用よりも少ししか変わらない程度かかることもあります。
またお墓がないという場合には、葬儀よりもかかってしまうことも少なくありません。
この葬送ということは案外多くの人が頭にないことで、葬儀の後に費用が足りないということで悩む方も多いのです。
葬送も安くしようと思えばできますが、葬儀後のことも視野に入れて葬儀費用を計算しておくべきだと思います。
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