戒名は自分たちでつけても良いのか?

 

通常の葬儀ではお布施を支払うことでお寺の僧侶の方に

 

  • 読経
  • 戒名

 

をつけてもらいます。

しかしいくつかの事情があって戒名を自分たちでつけたいという方もいるようです。

このような場合にはどうすれば良いのか?について実際に聞いた話を中心にまとめておきたいと思います。

 

戒名を実際に自分でつける人もいる

 

最近この点についてある有名でセンセーショナルな書籍が発売されました。

島田裕巳さんという方の「戒名は、自分で決める」というものです。

2010年に出版されて賛否両論ありましたが、販売数は伸びたと聞いています。

題名からして刺激的だと思いましたが、島田さんは宗教学者ということで中身は理論的な内容となっていました。

理論としては

 

  • もともと仏教には戒名という思想はない
  • 生前の地位やお寺への貢献に比例して戒名が決まる
  • 戒名は遺族さえも覚えないこと

 

などといった理由で戒名は必要ないとされています。

読めばなるほどという感じで大変興味深かったです。

興味のある方は参考にしみてください。

このような論説以外にも詳しく戒名を自分でつける方法も紹介されています。

私が聞いているとこの本の影響で実際に葬儀では戒名を自分で用意している方とも会ったことがありました。

もしかしたら今後はこのような人も増えてくるのではないかと思っています。

 

戒名を自分でつけることのデメリット

 

しかしこのようなことができるのは

 

  • 檀家や菩提寺がない人
  • 宗教にありがたみを感じない人
  • 戒名をつけないことに不安を感じない人

 

だと思います。

特に菩提寺、檀家ということでお寺にお墓があれば、埋葬を拒否されてしまうこともあります。

 

参照

葬儀とお墓の場所が違うときのお寺についての注意するべきこと

 

まだ埋葬拒否だけならましとして、最悪のケースは先祖のお墓も移動させないといけないようになることもあるようです。

 

戒名のお墓への刻印

 

墓石には自分でつけたものを彫ることになるのでしょうか?

別にそれでも良いですが、最近は俗名といって生前の名前そのままの墓石も結構見かけます。

これは戒名がない宗派の方や、何かの事情があって戒名がつけられていないといった人だと思います。

墓石に一度刻印すればその変更は大変なので、俗名か自分でつけた戒名かどちらを彫るのかは事前に決めておきましょう。

 

誰が戒名をつけるのか?

 

自分たちで考えるという場合には

 

  • 故人が自分で生前から考えておく
  • 喪主が考える

 

という可能性があると思います。

故人自身で考える場合にはエンディングノートなどに書いておくと良いと思います。

 

参照

エンディングノートの書き方 7つの書くべきこと

 

喪主が考えるのは喪主としては責任を感じるかもしれませんね。

私も同じ立場になれば迷うかと思います。

あえて俗名のままでいくのも良いでしょうし、上記の島田さんの著作を参考に考えてみても良いのではないでしょうか?

考えてみれば生前の名前も親がつけたものです。

この世のすべてはそうで、あまり神経質にならず故人にふさわしい戒名であれば良いのではないでしょうか?

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