檀家をやめる

 

最近ではこのような動きはよくあることです。

特に珍しいことでもありません。

 

檀家制度とは?

 

かなり古くから浸透している制度だと勘違いをしている方も多いかもしれません。

しかし歴史は浅く、江戸時代の初頭からの制度です。

それまでは自由にお墓を作ることもできました。

檀家制度の構想は、主に徳川家康、その参謀の天海によると聞いています。

お墓(先祖のお骨)は子孫の繁栄に関係しています。

たとえば江戸城があり、徳川家康の墓は日光にあります。

方角を見れば江戸城から北に位置します。

中国道教の風水では、北に先祖の墓を設置するとその家が繁栄するとなっています。

この教理を徳川家康は採用し、江戸幕府を繁栄させました。

それと同時に自由に庶民の墓を設置させず、特にこの自宅からの北に墓を設置することを禁止しました。

これによって徳川家を繁栄させて、同時に庶民から英雄が出ることを予防したのでした。

これが檀家制度の始まりでした。

最近の傾向として聞いているのは

 

  • お布施などが高額すぎる
  • お寺の方と相性が良くない

 

といったことで檀家をやめたいという希望を持つ方も多いようです。

経済的に厳しいといったやむを得ない事情があれば檀家をやめるのも仕方がないかもしれません。

 

参照

お寺や僧侶に支払うお布施が高すぎる

 

檀家をやめる費用

 

まずはお寺に話をしなければいけません。

お寺に手続がありますので、その指定通りに手続を行っていきましょう。

費用としてはお寺次第ではありますが、

 

  • お墓の撤去費用
  • 離檀料

 

などの費用は請求されると思います。

離檀料とは主に檀家をやめる手切れ金のような趣旨に解釈される方もいるようです。

この費用は簡単にいえば、お寺次第ということがいえます。

決まった金額はありません。

撤去費用はともかく、この離檀料が高額な場合にはいくつかお寺と檀家とでトラブルになっているところもあるようです。

もともと檀家という制度は契約のような法的性質かというとそうとはなっていないようです。

そのため本当は離檀料を請求されれば支払う義務があるのかというと微妙な気もします。

どうしても高額で支払えないという方はお寺とよく話し合いをするということも必要かもしれませんね。

 

檀家をやめる手続

 

まずは移す先のお墓も用意しなければいけません。

できれば今住んでいる自宅に近く、お参りがしやすいロケーションのところの墓地を探すと良いと思います。

もしどうしても墓地が見つからない、費用がないということでしたら自然葬というものもあります。

これはお骨を自然葬を専門にしているNPO法人(ネットで検索するとすぐに何社か出てきます)に依頼するなどして、海などに撒いてもらうという儀式です。

お墓を管理する人がいないといった理由で利用される方も多くなっているようです。

 

参照

お寺や僧侶に支払うお布施が高すぎる

 

檀家をやめる手続としては

 

  • 新しい墓地の受け入れ証明をとる
  • 現在の檀家の収蔵証明をとる
  • 自治体に改葬許可申請を行い、改装許可証をとります
  • 最後にその許可証を持って遺骨を引き取る

 

となります。

もちろんほとんどの方がしたこともない手続だと思いますが、もともとのお寺の檀家、もしくは市町村に聞きながら行うこととなるでしょう。

 

違う檀家に入りたい

 

また別のお寺にお世話になりたいという方もいるかもしれません。

この場合もやはりその希望するお寺に話をし、所定の手続をして檀家に入ります。

檀家をやめたところからお墓をこの新しいお寺に移すということになります。

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