宗教に対してありがたみを感じないという方は多くなってきています。
しかしそれでも
- 菩提寺がある
- 代々特定の宗教・宗派で先祖が埋葬されている
といったようなことはあります。
無宗教といっても大きく3つのパターンに分けて考えるべきかと思います。
先祖の宗教や宗派を確認しよう
一番多いパターンが普段は無宗教といっていても、いざ臨終に近くなると死後が不安になるのか先祖の宗派で葬儀をして欲しいと希望するパターンです。
別の記事「葬儀は故人と喪主のどちらの意思を尊重するべきか?」でも紹介しましたが、葬儀においては基本的には故人の意思を尊重することが基本です。
ですのでこの宗教や宗派についても故人のラストの意思を尊重して、できるだけその宗派での葬儀を検討していきます。
しかし臨終に近くなっても無宗教で良いという意思である場合には、無宗教のままで葬儀をするのが良いと思います。
宗教による葬儀以外は成仏できないといったこともないので、特に問題もありません。
ただ戒名がつかないといったことがデメリットなだけで、本人の考え次第ではないでしょうか?
菩提寺がある場合には要注意
故人も葬儀で宗教を入れると余計に費用がかかると気を遣う時代でもあります。
たとえば菩提寺があったり、檀家であっても、もうそこに葬儀を依頼しなくても良いという方もいます。
葬儀に宗教は必須ではないので特段問題はないのですが、デメリットとしては菩提寺などに連絡なく無宗教で葬儀をしてしまうとお墓がその宗教関連施設にある場合には埋葬を許可されないということもあるということです。
そのため菩提寺などがある場合には、この点についても確認しておく必要があると思います。
無宗教希望の人には自由葬を行う
最近では一見葬式にも見えないようなものも多いです。
たとえば音楽葬などがあります。
Jポップが好きだった故人に沿って、音楽をかけているような葬儀もあります。
このような葬儀は宗教と関係のないものという意味で自由葬といわれますが、宗教が絡まないので逆に葬儀内容においては葬儀社の腕や企画力が大きく影響してくるように思います。
菩提寺などがあれば一定のリスクはありますが、無宗教希望の方はこのような自由葬という形で無宗教の故人の希望を叶えてあげられると良いと思います。
参照
無宗教の場合のその後
通常の葬儀とその後ではなく、いくつかの違いがあります。
- 葬儀では僧侶も来ない、読経もない、焼香もない
- 戒名もない
- 位牌もない
- 自宅にも仏壇も置かない
- 埋葬も墓地ではなく、自然葬や公園墓地といった宗教性の少ないところにすることもある
といった感じにすることもあります。
もちろん無宗教といってもこれらをやっても良いのです。
僧侶やお寺の方との葬儀上での関係性がないだけなので、
- 墓地に埋葬をする
- 自宅に仏壇と遺影と位牌(本名で)だけは置く
といったことでも問題ありません。
無宗教にもこのように段階というか方法はいろいろなパターンがあります。
戒名と葬儀に僧侶の方の訪問だけがない無宗教もあれば、徹底的に無宗教に持っていく方もいます。
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