テレビなどの影響や、古来からの風習で一般的には白い着物のようなものがイメージされるのではないでしょうか?
死装束といえば白というように固定観念のようなものがありますが、故人の生前に好きだった服を着たいということはよくあることです。
基本的には決まりはない
結論から言いますと
「死装束は何でも良い」
というのが正しいです。
むしろ葬儀の打ち合わせの段階で、「どのようなお召し物にしましょう?」と葬儀社のスタッフから質問をされることが多いと思います。
この段階で、故人の持っている服から生前によく着ていたものを提示すれば問題ありません。
やはり最後は気に入っていた服を着ておきたいというのは故人の自然な感情かもしれません。
よくある故人の希望する死装束とは?
いろいろありますが、今まで見たり聞いたりしたものとしては
- 生前に好んでよく着ていたもの
- 故人が死装束として自分で準備していたもの
- 生前に好きだったスポーツの服
- 生前に好きだった趣味で着ていた服
などがあります。
パターンはありますが、故人の気に入った服装ということになると思います。
最近ではエンディングノートを作っている人も多くなってきています。
参照
遺言のような法律的な書類ではなく、葬儀に関しての希望などを記載するものですが、ここに死装束の希望を記載している人もいるようですね。
もし希望する服装があればぜひ記載しておくと良いと思います。
主などもそこそこ故人の情報は知っているものではありますが、死装束のような趣向まではあまり知らないこともあったり、そこまで意識していないことも多いと思います。
死装束の成分もチェックしておこう
ただしすべての服で問題ないのかというとそうでもありません。
火葬をするのですから、焼けないものなどや焼くことで障害が出たり、公害を発生させかねないものは断られることもあります。
たとえば
- 金属性のもの
- ビニール製のもの
- プラスチック製のもの
- ダイオキシンを発生させるもの
などです。
基本的には火葬することで問題ないかどうかは葬儀社の方に聞くと教えてもらえると思います。
死装束がなぜ重要か?
どうせ火葬で焼くのであって、どんな服装でも良いような気もしますね。
しかし火というのは「あの世に届ける」という意味があります。
火葬にすることで一見この世では物質的には存在しないのですが、あの世で目には見えない性質のものとして存在をします。
ですのであの世に行き、気に入った服装でいたいという場合にはちゃんと死装束を選ぶということは案外重要なことなのです。
また棺に故人のよく使っていたものも入れることがあります。
これも同様で、あの世に行っても退屈しないように好んで生前に使用していたものを届けるという意味があるわけです。
あの世にいるのは約2年から3年で、また赤ちゃんとしてこの世に転生してきます。
それでは考えたりすることはできますので、ちゃんと死装束や一緒に火葬してあの世に届けて欲しいものを届けることは重要です。
<スポンサード リンク>