日本では葬儀、埋葬の後に定期的にお墓参りをするという風習が強くあります。
この点、本来の仏教とは関係のない風習であり、お墓参りは特に必要ないというように言う人もいます。
お墓参りが必要かどうかは抜きにして、先祖のお墓は子孫がうまく活用することで子孫繁栄にもつながります。
本来のお墓の意味と宗教
最近は減りつつありますが、檀家や菩提寺という制度があります。
檀家や菩提寺にお墓を持つことはかなり負担になるということで一般の墓地もあります。
法的にはどちらでも良いとされているわけですが、本来宗教と関係のないお墓が宗教的な施設であるお寺にあるのはよくわからないという人も多いかもしれません。
これは歴史と深く関係していて、江戸時代の徳川家の方針もあったと聞いています。
徳川家康は自家保存のために英雄が出てくることを嫌がりました。
英雄が出れば徳川家も衰退するかもしれません。
徳川家康は風水に非常に精通していて、風水とは中国から伝来しました。
他にも中国には道教という宗教もありますが、道教では子孫の家の真北に先祖のお墓を設置すれば子孫繁栄になると言われています。
そのため日光東照宮(徳川家のお墓)は江戸城の真北にあって、徳川将軍家は長く栄えたとされています。
おそらくこの設計を見れば参謀の天海あたりの入れ知恵あたりがあったのだろうと言われていますが、このような徳川家の意向もあって檀家制度などは急速に日本人に広まったとされています。
お墓参りは必要か?
さて道教によればいろいろな儀式があるにせよ、本質的に運を上げるには
- 親に感謝すること
- 先祖に感謝すること
が運を良くする基本であり本質だと言われています。
このあたりは儒教の影響もあるのかもしれませんが、私の検証では事実ではないかと思っています。
その表現の1つがお墓参りであって、100%無意味とは思えません。
私個人でいえば月1階程度のお墓参りはするようにしています。
意味もなくお墓参りをする人もいますが、このような意味を知っておいても良いでしょう。
お墓参りの正しい参り方
とはいっても案外正しいお墓参りの方法はまちまちでいい加減にされています。
細かいことは気にしなくても良いのですが、基本は知っておくと良いと思います。
- お墓の前で一礼、合掌する
- 簡単にコケや汚れがあれば墓石を洗う
- 水も使用して洗っても良い
- お墓の回りにゴミなどがあればそれを取り除き掃除をする
- 水も入れ替えていく
- 墓石が水に濡れていれば最後にタオルで拭く
- お供え物は先祖や故人の好きだった物を供える
- 線香を供える
- 合掌し先祖の冥福を祈る
- 帰宅するときにはお供え物は持ち帰る
ということになります。
ほとんどの人はできているのではないでしょうか?
おそらくお供え物を持ち帰るというところができていないという人もいるのではないでしょうか?
あとは墓石を水に濡れたまま帰宅する人もいるかもしれませんが、作法としては拭くことが原則となっていますので注意してください。
他人のお墓にお参りしてはいけない?
人によっては横のお墓の枯れた花なども廃棄し、簡単に掃除をしたほうが良いというように言う人もいます。
また他人のお墓に無用に手を出せば憑依されて危険という人もいます。
これについて回答することは難しいのですが、憑依については体質もあって憑依されやすいような人は他人のお墓には何もしないほうが良いと思います。
また仮に他人のお墓を掃除したいとしても、他人のお墓で合掌することは危険なのでやめてください。
合掌とは気脈を通じるということで憑依しても良いということを意味します。
憑依体質でなくても憑依されることもあるので絶対に行ってはいけません。
ちなみに私は隣のお墓が汚れていて気になっても手は出さないようにしています。
これは意地悪をしているわけではなく、まだお墓を見る子孫がいるので勝手なことはしないようにしているというだけです。
参照
無縁仏やお地蔵さんへのお参りもする
墓地によっては
- 無縁仏
- お地蔵さん
- 水子地蔵
- ペットを埋葬しているお墓
のようなお墓もあるところもあると思います。
かわいそうということでお参りする人もいて奇特だと思いますが、お参りに問題はありません。
ただし上記にも紹介しましたが、絶対に合掌してはいけません。
特に子孫がいないとか、今はそのお墓を見ている人がいないということでそのような埋葬となっているので、合掌で気脈を通じれば憑依される可能性は結構高いと思います。
私も無縁さんはお参りしていますが、運は良くなります。
お酒を購入し、お供えします。
無縁さんの幸福を祈りつつ、線香を1本お酒の中に刺します。
火はあの世に届けるという意味があり、この儀式によってお供え物があの世に届く算段になるでしょう。
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