死亡から火葬までの時間

 

多くの場合、現代では病院で死亡となるといえます。

少しの間は病院では遺体の安置をしてくれますが、2時間程度です。

病院の安置室のキャパの問題もあり、すぐに出ていく準備をしなければいけません。

ただしご臨終ですという言葉が終わらないうちにすぐに病室から葬儀社に電話をする必要まではありません。

まずは看取りを十分にすることを優先し、その後で2時間以内に病院から搬送できれば問題ありません。

 

葬儀社にすぐに連絡を取ろう

 

このためまず遺体を搬送する場所が必要となってきます。

理想としては自宅が良いと思いますが、安置するスペースがないとなれば葬儀社にすぐに連絡をして、葬儀社の用意した安置室に搬送をしてもらうことが良いでしょう。

 

参照

遺体を安置する場所はどこにするべきか?

 

ただし事前相談をすでに葬儀社にしている場合には葬儀内容についての打ち合わせはすでに必要ありません。

そのため葬儀社に連絡をし、遺体を葬儀社が用意してくれた安置室に搬送できれば、後は一旦自宅に戻って休むようなことでも問題ないでしょう。

事前相談をしていない場合には、駆け足で葬儀社を探し、遺体を搬送し、さらに葬儀の内容の話し合いもしなければいけません。

クタクタにもなりますが、急いで決定していかないといけませんが、数日のことなので我慢をして体力の続く限り行っていきましょう。

 

臨終後から火葬までは最後のお別れのチャンス

 

つい喪主などとなれば

 

  • 粗漏なく
  • 親戚などにも恥ずかしくないように
  • 素早く

 

といった方針で葬儀をしてしまう方も多いのです。

たしかに重要なことではありますが、急ぐことは必要ありません。

葬儀社の安置室が確保できれば数日は安置させてくれます。

あとは火葬場の予約と、僧侶の予約(葬儀日に読経をしてもらう場合)、斎場の予約、この3つが揃えば葬儀の日程は自動的に決まります。

 

参照

葬儀の日取りを決める3つの要素とは?

 

ただし斎場についてはその契約をする葬儀社に提携している斎場や、また自社斎場があることもあるので相談をしてみましょう。

事前相談などをしていればこのあたりの話も詰めていると思うので、特に慌てる必要もないと思います。

 

参照

葬儀社に事前相談で伝えるべきこと

生前に葬儀の見積もりをするメリット

 

そのため一旦焦ることはやめて、故人との最後のお別れの機会ですから、故人と最後に過ごすという観点でいくほうが良いと考えます。

特に火葬となれば、その後二度と遺体を目にすることもできません。

慌てて、粗漏なく葬儀をするということに意識を集中させれば後々何も残らない葬儀となってしまうことも少なくありません。

安置室を確保できればむしろ余裕を持って葬儀に臨むということが望ましいといえます。

(このあたりは優秀な葬儀社の方であればアドバイスもしてくれると思います)

 

葬儀社の本音

 

ただし資本主義の観点から本音を語らない方もいます。

臨終から葬儀までの日程をつめるほど、葬儀社としては手間がかかりません。

その分、次の葬儀に向かえるといった利益的な観点も持っているものです。

そのためまれに葬儀の日程をかなり接近させるところもあります。

正直にいえばこのような葬儀社は良いところとはいえません。

というのも最後の故人とともに過ごすという時間こそ重要であり、それを利益的観点から短縮するのはある意味で葬儀の趣旨を満たさないからです。

葬儀の日程を伸ばすということで新たな費用を請求することは基本的にはできませんので、早く済ませたいというのが本質的には葬儀社の本音といえるのです。

 

通夜の理想の日程は?

 

上記のように葬儀社の事情はありますが、理想としては

 

臨終と通夜の間に3日程度

 

の余裕は欲しいところです。

この3日の期間に故人のことを家族や親せきで語ることも良いでしょう。

そうすれば次第に悲しみだけだった心情に、精一杯送り出そうといったような心の余裕も出てきます。

この心が葬儀を良くしたり、後々まで覚えている意味のある葬儀の前提条件といえるかもしれません。

逆にあまりにせっついた日程で通夜となれば、体力的にも余裕もないので、気がつくと火葬場にいたというような状態になりがちです。

このあたりは葬儀社に話をして、余裕を持った日程としてもらえるように依頼をするべきだと思います。

 

納棺を行う

 

これは文字通りに棺に遺体を入れるという内容です。

家族が行うことはあまりなく、葬儀社によって行われます。

家族や親族は同室でそれを見るということになります。

遺体の着せ替え、化粧、末期の水といったことを行います。

1時間から2時間程度この納棺に時間がかかるといえます。

 

お通夜

 

これは遺体と同室に線香を絶やさないように24時間交代で親族が立ち会うという儀式になっています。

ここでは家族や親族が遺体の近くで、故人のことを語り合うという時間の意味もあります。

ただし現在では24時間という風習もすたれていて、特定の時間になるとそれぞれ一旦帰宅するというところもあります。

特に都市部では一旦帰宅するというところは多いように思います。

この後葬儀もあるので、体力が持つように適切にこの時間に休むということも必要なこともあるかもしれません。

 

葬儀と告別式

 

葬儀の進行については特に喪主がどうこうと気をもむ必要もありません。

良い葬儀社と契約できていれば、その都度適切にアドバイスしてくれます。

読経や焼香などそれぞれ葬儀社の指示通りに喪主として行っていきましょう。

告別式ではもうお別れの時間が近いですから、喪主としてしっかりと最後のお別れを行いましょう。

今まで受けたことの感謝を伝えておくことは必要だと思います。

いずれにしても後で後悔しないように自分の言葉でメッセージを伝えておくと良いと思います。

 

出棺から火葬へ

 

次に遺体を出棺し、霊柩車で火葬場まで搬送します。

ここで本当に遺体を目にするのは最後です。

もう二度と目にすることはできません。

まだ伝えるべきことで忘れていることはないのかよく胸に手を当てて考えて欲しいと思います。

火葬炉に入ると1時間程度で火葬は終わります。

私も経験がありますが、今まで長い人生をともに過ごしてきて、出てくれば骨しかありません。

その空虚さといいますか、はかなさにはショックを受けることも多いのです。

あとはその骨を拾い、骨壺に収めます。

後日、それをお墓などに納骨することとなります。

 

葬送が続く

 

葬儀はこれで終わりといえますが、葬送はまだまだ続きます。

 

  • 納骨
  • 初七日法要
  • ふた七日
  • み七日
  • なな七日(49日)
  • 一周忌
  • 三回忌

 

と葬儀の後2年間これらの行事や法要があります。

ちなみに葬儀社とは葬儀までしか付き合いがないといえます。

儀葬儀費用については考えている人は多いのですが、この葬送費用までは含めて考えている人は少ないと思います。

しかし上記を見ればわかりますが、法要では飲食代、また読経の費用など正直いって葬儀と大差のない費用が別途必要となります。

大きくいえば以下のような費用が発生してきますので、葬送全体での費用を想定しておくことはとても重要です。

 

  • 自宅用の仏壇と仏具と位牌費用
  • お墓の購入(お墓があれば必要ありません)
  • 法要の費用(上記の三回忌までの法要)
  • 相続や遺品整理の費用

 

 

参照

葬儀だけではなく葬送の費用も考えておこう

 

 

納骨をする

 

まず納骨を行います。

納骨は49日に行うのが普通です。

つまりこの49日までの期間は骨壺は喪主の自宅などにあるということになります。

ただし家族葬が多くなっている現在では、納骨を49日などではなく葬儀の翌日などにして非常に簡略化することもあります。

 

参照

家族葬とはどこまでの葬儀を指すのか?

 

納骨の日までに本位牌を購入しておき、また仏壇も自宅に用意しておきましょう。

納骨の日以降は、この本位牌を自宅の仏壇に飾るようにしていきます。

通常はお寺にお布施などを適切に支払っていれば、この納骨でも僧侶の方が来てきれます。

納骨用のお経を唱えてもらい、お墓に納骨をして儀式は終わります。

時間的には葬儀のように何時間もかかりません。

おそらくお墓の掃除なども含めて30分程度ではないかと思います。

葬儀は一応終わっていますが、この葬儀後の葬送でも知らない人にはよくわからないということは多いものです。

以前に葬儀をしてもらった葬儀社に相談をしたり質問をしても回答をしてくれますので、迷うことがあれば質問をしてみましょう。

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