都市部においては葬儀社に遺体の病院からの搬送から、葬儀まで一切をサポートしてもらうということが多いです。
しかし地方ではまだこのような葬儀社の介在を許さずに葬儀組という組織が存在するところもあります。
都市部の方の場合、??と意味がわからないかもしれません。
地方での葬儀組とはどのような組織か?
集落のどこかの家で臨終となれば、その葬儀をできるようにサポートする集団をいいます。
集落全体が葬式組となっていたり、また講の組織が葬式組となっていることもあります。
- 葬儀
- 遺体の埋葬
まで手伝ってくれます。
喪主としては故人が亡くなり動転する中で、何かの葬儀の準備や埋葬まで細かいことを代行してくれたりサポートしてくれるので大変に心強いというところがあります。
こうして見れば都市部ではこの葬式組の機能を葬儀社が行っているのですが、都市部の葬儀社と似た葬式といって良いでしょう。
葬式組の弊害
ただしメリットばかりではありません。
葬儀では世間体というものであったり、人間関係といったものも大きく影響してくる世界です。
葬儀というのは最近では他人を呼ばずにごく近い近親者だけで家族葬をしたいというようなときにはまずできないでしょう。
もし葬式組を無視して家族葬をしてしまえばその後の集落での人間関係も微妙なものとなることも多いでしょう。
葬儀では相互扶助という考えが古来から日本ではありましたが、この葬式組というものもこの性質があるといっても良いのです。
そのため故人や喪主の意向だけで自由に葬儀ができるかといえばそうではないように思います。
最近は地方でも葬儀にお金をあまりかけずに葬儀組でなく、都市部の葬儀社を利用する人も増えてきています。
今後はさらに地方でも葬儀組でなくドライな葬儀が進むのではないでしょうか?
都市部では自由に葬儀を行うことができる
都市部においては檀家や菩提寺がない限りは基本的に自分たちで葬儀内容は自由に決めることができます。
葬儀での人間関係が面倒という場合には、家族葬でも良いですし、また宗教もちょっとという場合には自由葬でも良いでしょう。
参照
葬儀社との関係も契約関係しかなく、金銭と渡し、代わりに葬儀のサポートをしてもらうというからっとしたドライな関係しかありません。
この点は葬式組と随分と違うかもしれません。
またもちろん葬儀社に家族葬を依頼したといって基本的にご近所さんとうまく行かなくなったということも非常に少ないのではないでしょうか?
参照
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