最近では行われないことも多くなっている
「弔辞」
です。
別の言葉では、お別れの言葉などとも表現されることもあります。
今回はこの弔辞について紹介したいと思います。
弔辞は誰がするべきか?
結論からいいますと
「家族や親族ではなく、最も故人と親しかった人」
が行うべきとされます。
弔辞については友人のほうから喪主に弔辞をさせて欲しいと頼むのが原則です。
喪主のほうから弔辞を頼むというものではないとされています。
そのため弔辞がないこともありますが、特に問題もありません。
弔辞に決まり文句はない
結婚でもそうですが、この葬儀の弔辞でも堅苦しい言葉で話さないといけないとつい思ってしまいます。
しかし結論からいえばそのようなことはまったくありません。
テレビでよく芸能人の弔辞の場面も見かけることもありますが、まるで今も故人が生きていてそこにいる故人に語るような口調で話していることもあります。
ですので重要なことは
「自分の言葉で話すこと」
を方針としていきましょう。
弔辞で理想の文字数とは?
また案外多くの方は原稿などに事前に話すことを用意していきます。
中には固く考えすぎて非常に長い文章を作ってしまう方もいます。
しかし長さの基準としては
- 弔辞の長さは3~5分程度
- 文字数としては800文字から1400文字程度
というぐらいで十分だと思います。
むしろこれ以上長くなると間延びすることもありますし、早口になって意味が伝わらない人も多いように感じています。
弔辞で話すべき内容
上記のようにそこまで長い文章にはできないことがわかりました。
いろいろな思い出もあると思いますが、すべてを入れることは行いません。
- 故人との思い出
- 故人へのメッセージ(最後に言いたいこと)
- 最後に故人のご冥福を祈る
ということでシンプルに考えていきます。
思い出は1つか2つ程度までにして特に記憶に残っていることだけにします。
弔辞は便箋に入れて当日に持っていきます。
弔辞を読む作法
名前を呼ばれるとまず立ち上げり一礼をします。
祭壇に行き、祭壇に向かってまた一礼をします。
祭壇に向かって、便箋を出して、弔辞を出します。
弔辞をゆっくりと読んでいきます。
終わると祭壇に向かって再度一礼をし、弔辞を便箋に収納し、便箋ごとお供えします。
最後に参列者に向かって一礼をして席に戻ります。
緊張をして忘れることもありますが、そこまで神経質になる必要もありません。
失敗することを恐れるよりも、心を込めてメッセージを伝えることを意識すれば問題ありません。
家族葬では弔辞をしないことも多い
しかし冒頭でも紹介していますが、最近では省略されることも多いです。
家族葬は約7割にも上っていますが、家族葬では弔辞自体がないことも多いです。
また弔辞をしたとしても、友人ではなく、葬儀社の進行する司会者が代理で行うことも多くなっているようです。
弔辞と謝礼
弔辞をしてもらったので謝礼や交通費を渡すべきではないかと考える人もいるようです。
しかし一般的には弔辞をしてもらってもこのような金銭は渡さないというのが常識のようです。
むしろ弔辞をしてもらって香典を渡してもらうというような感じになります。
弔辞というのはしてもらう人の善意や気持ちにかかわることなので謝礼を渡すというのも変な話になるかもしれません。
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