あまり一般の方にはなじみのない仕事だと思います。
不幸があって付き合いのある業界であり、本当は付き合いのないほうが良いのかもしれません。
よく新聞やニュースなどで悪徳葬儀社などと言われることもありますが、実はそんなに悪い葬儀社というものは多くはありません。
むしろ私の知る限りは、人生の最後を送り出すという使命感を持った方が多いように思います。
今回は葬儀社のスタッフとして、しんどいことやつらいことなどを中心に働くスタッフの紹介をしたいと思います。
葬儀社のスタッフのつらいこと
簡単にいえば24時間営業というところに原因があると思います。
病院の勤務医の方や看護師さんも不規則ですよね。
葬儀社のスタッフも同様で、非常に日常は不規則です。
休みも月4~6日などと少ないのも大きな問題かもしれません。
家族と触れ合いたくてもできないという人も多く、つらい気持ちをしている人も多いです。
配偶者ともすれ違いも多く、離婚率も若干一般の業種の方よりも高いように感じています。
どうしても違う業種の方には理解されにくいという業種なのかもしれません。
ミスが許されない緊張感のある仕事
芳名を間違えてしまったなど洒落にならないミスも実際にはあります。
責任感を持たずにただ謝罪するというところもあるかもしれませんが、ほとんどの葬儀社はこのようなミスをしないようにかなり神経を使って仕事をしています。
仕事内容の場面が場面なので、細かいところまでチェックもしなければいけません。
この神経をよく使うというところも、体調を崩す原因の一因ともいえるでしょう。
当直の日にいきなり遺族の方の連絡が入ることも
一般でいう夜勤に当たるのがこの
「当直」
です。
待つ時間がほとんどでテレビを見たりしていることもありますが、このように気が緩められるというという印象も受けますが、案外そうでもありません。
突然に遺族の方から電話などが入ることもあります。
何度か経験していると当直で休んでいるものの、精神は休めないという状態になってきます。
ただ当直で休んでいるように見えても結構疲労することが多いものです。
仕事内容を話せないこともある
よく日常では
「何の仕事をしているのですか?」
というような質問を受けることもあります。
しかし葬儀社に勤めていると正直にいえば、縁起が悪い、暗い、などと思われることもあります。
社会的にはまだまだ理解されていない職種のようにも感じています。
恋愛もできない
一般の業種では
- 年末年始休暇
- お盆
など休みがありますが、葬儀社の場合逆に忙しいということもあります。
そのため他の業種の方と付き合うこともできないことも多いです。
若い女性が勤務していることも多いのですが、恋愛もできないということで適齢期に退職をしたりすることも多いです。
体調を壊しやすい職種
人間とはもともとの理想の生活リズムというものがあります。
朝に起きて、夕方からゆっくりして、夜に寝るというリズムです。
上記でも紹介していますが、夜勤もあるのでもともとこの理想の自然のリズムに沿って生きることはできません。
精神的にもどうしても落ち込みやすく、体調も崩しやすいです。
体調という話では、労働時間が長いところもあり、体力の低下とともに体調を崩すということも多い職種といえるでしょう。
退職率が全体的に高め
上記のような理由もあり、一般的な離職率と比較すると辞める人は多いといえる職種です。
何度か訪問したり用事でいくと、前回いたスタッフが退職していなくなっているということも少なくありません。
しかし入社をしてくるときにはみな葬儀という仕事に使命感や理想を持って入社をしてきます。
亡くなった方を快く送り出すということを強く意識して仕事に取り組む人は多いです。
冒頭でも紹介しましたように悪徳といわれるところもあるかもしれませんが、ほとんどの人は自分の腕を上げようと意識して毎日勤務をしています。
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