葬儀では遺体をまずどこに安置するのかということが1つのポイントとなってきます。

葬儀社と契約すれば葬儀社に任せれば自宅以外での安置室を用意してくれたり、通夜の会場に安置してくれるというようになります。

しかし事情によって一旦自宅に安置するというようなこともありますが、このような場合の注意点について解説をします。

 

自宅安置のメリットとデメリット

 

自宅安置はやってみると意外と大変に感じる人は多いかもしれません。

 

自宅安置のメリット

  • 故人が最後に自宅で過ごす時間を用意できる
  • 家族、親族で最後の語らいなどをゆっくりとできる

 

自宅安置のデメリット

  • 祭壇の用意などが大変
  • 家族葬など小規模な葬儀を考えていても近所の人などに葬儀を知られてしまう
  • 自宅に参列に来る人によっては自宅すべてを掃除する必要も出てくる

 

故人からすれば自宅安置はありがたいわけですが、葬儀の準備などもあってかなりバタバタとする時期なのでかなり大変な人もいるかもしれません。

どうしても難しいという場合には、葬儀社と契約することで専用の安置室を用意してくれますが、そこで通夜も含めて行うという方法は正直楽といえます。

 

遺体の自宅安置の方法

 

自宅安置ではいくつかの注意点があります。

宗教的な背景からきているものもありますが、まず列挙していきます。

 

  • 祭壇を置く
  • 神棚があれば扉を半紙で封印する
  • 枕は北枕にする
  • 布団などの上に安置する
  • 布団の上には守り刀を置く
  • 手は胸の前で組むようにする
  • 顔には白布をかける
  • 香は絶やさないように一晩つける

 

神道では死者を穢れとしてとらえるのですが、そのために遺体安置を自宅で行う場合には扉を封印します。

この他、地方によっては仏壇の扉も閉めるということもありますが、これは安置期間に仏壇の前を人が何度も横切る、お尻を向けるので、失礼にならないようにするという意味からとされています。

葬儀が終われば元の通りに仏壇は開いて構わないとされています。

 

参照

ご遺体に数珠と短刀を持たせる

 

守り刀は魔除けの意味があるとされています。

数珠を持たせるところもありますが、これは煩悩を消す意味を持たせています。

数珠の効果とともに、刀によって死後の世界に安全に移行できるようにするというような目的があるとされています。

枕については北枕とともに西枕とするところもありますが、迷えば北枕のほうが無難となっています。

祭壇、布団と置くので部屋としては6畳以上の広さがあれば問題ないかと思います。

 

遺体を自宅安置する場合にベッドでも良いのか?

 

遺体を自宅安置するときに特にベッドでも構いませんし、また布団でも構いません。

特に安置するところに制限はないので、できれば生前に使っていたベッドや布団の上に安置するというのがマナーとなります。

 

自宅安置と末期の水

 

上のように安置できれば末期の水を行います。

これは死者が喉の渇きを感じないようにするという意味がありますが、自宅安置であれば筆などに水を含ませて唇を潤すというようにして行います。

 

  • 脱脂綿
  • 綿棒

 

などでも構いません。

末期の水を行うタイミングはいろいろですが、通常は出棺の前に行います。

しかし安置してすぐに行っても問題ありません。

 

自宅安置と祭壇の準備

 

祭壇といわれてもよくわからない人もいるかもしれません。

仏壇店などに行くとそのまま使えるようなものが販売されてはいますが、費用もかかります。

今回の自宅安置での祭壇というのは

 

  • 線香
  • リンセット
  • ローソク

 

などとなります。

祭壇といえば特別なようなものにも感じますが、テーブルに白い布をかけて、最低限線香とローソクを置くと一応の条件は満たしています。

ローソクと線香は死者を導くものですので、最低限これらはそろえれば良いと思います。

正式に祭壇を用意するには契約した葬儀社に聞くか、仏壇店で購入するというようにしていきます。

祭壇について購入する場合でも、以前よりも値段は安くなってきていますので、簡易なものを購入して用意しても良いかもしれません。

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