互助会の危険性

 

一般の方はあまり聞きなれないかもしれません。

この互助会というのは自分が生きている間にコツコツと毎月お金を積み立て、いざというときに葬儀費用を残った家族や子供などに負担をかけないという制度となっています。

月ごとの掛け金は5000円から1万円程度のところが多いようです。

統計によれば葬儀を行う人の約4割程度が互助会に加盟をしていると言われています。

生前に準備をしておくとても合理的なシステムのように思いますが、実はそうとも言い切れないのがこの互助会です。

 

本当に葬儀費用をまかなえるのか?

 

もともとの趣旨としては毎月の互助会への費用で、葬儀一式を賄うということにあったといえます。

しかし最近では葬儀をしようとすれば、互助会からオプションとして別の葬儀費用を請求されるというところも出てきているようです。

これだと趣旨を満たさないですし、また互助会に加入していた意味もないとなりかねせん。

 

葬儀を選択できない

 

これも一般の方には盲点かもしれません。

互助会に入るのは葬儀の相当に前の時期です。

そのときに葬儀の形式などをあらかじめ決めることになります。

時間が経過し、葬儀の理想が変わってもその互助会に収めた費用が無駄になるということで変更はできません。

その互助会の様式での葬儀をするしかないとなることもあります。

もし違う様式での葬儀を行うとまた別途費用が必要となり、しかも相当額は返金されないとなります。

 

互助会の解約がなかなかできないこと

 

これも大きな原因とされています。

契約的には解約金の返金があってもなかなか応じてくれないところもあるようです。

たとえば解約には応じるとしつつも契約者の住所から相当な遠方の互助会の事務所でしか解約に応じないといったトラブルもあるようです。

最近では互助会に加入していたものの、家族葬などが良いと考えての解約トラブルも増加傾向にあるといえます。

また解約をしても今までに支払ってきた金額の全額が戻るというわけではありません。

解約時の手数料として、20%程度は天引きされた金額となることもあるので、ここもトラブルの元といっても良いでしょう。

ただし契約書などにこの旨の記載があり、押印等をしていれば全額が戻らないことも仕方がないともいえます。

 

互助会の倒産と会費

 

経済産業省の認可法人ということで変な安心感を持って契約をする人も多いのですが、国とはあくまでも関係のない組織となっています。

毎月の会費を何かの投資に回すところもあります。

しかしその運用に失敗をし倒産をするということもあります。

この場合、会費は戻らない、将来の葬儀費用も出ないといったこともないわけではありません。

 

互助会に加入しなくても良い人とは?

 

上記のように4つのデメリットや危険性があることはわかっていただけたと思います。

当然上記のような危険性があるのはごく一部の互助会です。

ほとんどはまっとうな葬儀のために真面目に経営をしてはいますが外から見て、その互助会がどうなのか?ということはわかりにくいといえます。

そこでまず重要なこととしては

 

「互助会に加入するべき人とはどのような人なのか?」

 

ということです。

加入しなければ互助会を選ぶ必要もないでしょうし、またデメリットを受けることもありません。

個人的には互助会に加入するべき人は、葬儀に費用をかけてちゃんとしたものにしたい人であると考えます。

最近では家族葬、密葬なども増加傾向にありますが、このような家族葬的なもので良いと考えている人は特に互助会は必要ないと思います。

小さめの葬儀費用を見込んで、その分を貯金していれば十分ではないでしょうか?

 

参照

家族葬とはどこまでの葬儀を指すのか?

 

互助会に入れば葬儀費用は安くなるのか?

 

担当者に説明を受ければこのように思う方は多いかもしれません。

しかしそうでもありません。

互助会の費用とはわかりやすくいえば、葬儀にかかる費用を前払いで分割して支払うということにしか過ぎません。

つまり分割なのか?葬儀のときに一括なのか?ということが違いということです。

トータルで考えればおそらくは10%程度互助会加入で安くなるといった程度で、また注目するべきところとしては互助会に入ってオプションが余計についたりしてかえって高額な葬儀となることもあります。

この点、互助会に入ることで葬儀場所や様式も固まってしまうので選択の余地もなくなることも考えれば、そこまで意味があるのかは微妙です。

上記でも紹介しておきましたが、個人的に貯金をしておいても十分に互助会と同じ機能を果たせると考えます。

(貯金できず使い込む癖があれば話は別かもしれませんが)

 

加入する互助会を選ぶ基準

 

上記のように良いところばかりではないことがわかりました。

内容を読まれれば不安になるかもしれません。

他の多くの方も同じで、不満やトラブルがあればネット上の情報を公開している方もいます。

中には感情的なものもありますが、火のないところに煙も立ちません。

上記に紹介しましたような互助会だけではなく、きちんとしたところも当然あります。

このちゃんとした互助会を選ぶにはネット上の口コミでトラブルのあるところは避けたほうが良いと思います。

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